長谷寺仁王像仏像修復趣意書

 

香南市夜須町羽尾の神宮ヶ森の頂上近くにある臨済宗妙心寺派の眞牧山長谷寺は神亀四年聖武天皇の勅願に依って行基菩薩による草創の古刹であります。開基以来千二百有余年、幾多先德により再建修理等が行われて来ました。戦後に於ては昭和四十年より住職を勤められた故池田宗石和尚が三十余年の間、身命を賭して廃寺寸前に迄至っていた古寺を今日の姿に復興されました。現在は住職と檀家一同心を一つにして寺の護持発展に努めているところです。

しかしながら寺を支える檀家の数は過疎の進行と共に急速に減少の一途を辿っています。近年諸堂の修復は或程度進みましたが、仁王像、仁王門や、多くの仏像は資金難の為、未だ手つかずのまま放置の状態です。このままでは老朽を待つだけかと一同で思案している矢先、幸にも少しまとまった寄進を頂きました。それでも十分な額ではないので、これを資金として、檀家やその繋がりのある方々、参拝される方々等に協賛頂ければ事が成るのではないかと、ご無理を申し上げます。有志の皆様の格別のご芳志をお願い致します。

まきでら長谷寺 檀徒総代一同