7月26日

まきでら長谷寺の御本尊『十一面観世音菩薩』の閉眼法要が行われました。

 

Q,閉眼法要とは?

A,仏像に宿っている魂を抜くための法要、魂が宿っている状態では仏像は動かすことはできません。「仏さま」から「木の像」にする法要です。反対に「木の像」に魂を宿して「仏さま」とするのを開眼法要といいます。

 

 

 ご本尊様のいらっしゃる観音堂で行いました。

 

小林玄徹和尚(現 吸江寺住職 前長谷寺住職)と玄要(現 当山住職)にて行いました。

 

今回の『仁王像修復プロジェクト』では本尊様を移動する予定はありませんでしたが。

 

仁王像を搬出してまず最初に行う工程である「燻蒸」のスペースに少し余裕ができたため、早急に燻蒸をした方が良いと判断されている(詳細はこちら)ご本尊様を急遽仁王像と一緒に移動することを決定しました。

 

Q,燻蒸とは?

A,木の文化財、古文書などを虫の被害から守るために行う処理。

 

閉眼の法要が終わった後、御本尊『十一面観世音菩薩』を堂内に下ろしました。 玄徹和尚と、仏師の吉田夫妻で慎重に運び出しました。

 

 子供達も初めて見る光景です。

 

その後、移動中に傷つけたりしないよう、大切に梱包し、特製担架に乗せました。

 

 

この日は雨も降っていましたので、搬出はせず、予行演習を行ってみました。

 

 無事に搬出できることを確認できました。

 

そして『十一面観世音菩薩像』は搬出までここで待機となりました。

 

 

そのあと、仁王門で28日から行われる、仁王像搬出の打ち合わせが仁王門にて行われました。

この日は高知大学の先生も雨の中、わざわざお寺に来てくださり、専門的なことも話してくださりました。

 

 

打ち合わせの後、28日の予行演習として入った、仁王門の屋根裏から写真

 

 

 

 

仁王像を門にいらっしゃる時に上から見ることが、私は経験無いので、この写真には興奮しました。

 

 

以上7月26日の記録でした。

 

 

玄要拝